第四章

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すでに白組、青組との差はわりかし開いていて、青組の勝利が目に見えていた。 「次郎様さすがですー!!!」 なんて、会長がみてるかもしんないのにチサがおもいっきり叫んでるのが見えた。 「え、あいつだれ?めっちゃやばくね?」 「お前知らねーの!?あの柴田善を手懐けた桐生だぜ」 「白っ細っえろっ」 「うわ抱きてぇ」 えろっていうのと最後のは聞かないふり。 抱きたいってなに抱きたいって。 こわすぎですか 「ふぅん、さすが俺の犬だね」 「犬じゃないっす委員長」 伊賀は俺の欲しいタイミングでボールを回してくれるので見直した。 鬼畜腹黒野郎というマイナス点から0になったくらいじゃなかろーか。 それにしてもそろそろやばいな、こっちの策略に慣れてきたクラスメイトたちが俺をメインでマークしてくる。 というか体力もそろそろ限界なんですがー つぎばっちりバスケ班あるとか冗談きつすぎですよほんとマジで 「いいんちょ…っ…も、ッギブ…」 膝に手をついて荒い息を整えているとまわりの青組の人たちが顔を赤くした。 「…次郎、ベンチ。」 伊賀はすこし固まってから俺の顔にタオルを投げ、そのまま襟を掴んで強制退場 もっと丁寧に扱ってほしいものだ。
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