第四章

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「あっづい…もーほんとむり」 「お疲れ次郎」 「ひゃっ」 そばにあったテントに逃げ込み、しゃがんでいると首筋に突然冷たいものがあたる感覚がした。 「お、可愛い反応じゃんー、スポーツ飲料持ってきたから飲んでいーよ」 「なんだ、巴か」 「その反応地味に傷つくからやめろよー、 ほら立て、椅子座ってろ」 ニヨニヨしている巴に腕を掴まれ、椅子に座らされた。 こいつ力あるよな意外に 「で、巴なにやってんの」 「保健係ー、こう暑いと体調崩す人も多いからねー設置してあんの」 あぁ、そういえば保健委員だったこいつ。 「てか次郎めっちゃ活躍してたじゃんーかっこよかったー」 「なんだよー巴、惚れたー?」 「なにを今更ー」 ほんとにアホだこいつは。 つかやっぱノリいいよね、楽しい 「ってやっぱ伊賀先輩すごいな」 ぼそりと巴のこぼしたつぶやきにコートへ目を向けると、 「うげ、こうしてみると委員長の威圧感半端ない」 たしかにすごかった。 相手チームを容赦無く蹴散らしてる。 敵じゃなくてよかったー
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