第四章

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「よぉ、桐生じゃねえか」 シャツのボタン何個開けてんだこいつ…って思わず思ってしまうようなチャラいホスト、こと佐賀先生がきた。 「あー、お久しぶり?です?」 「久しぶりって…お前最近ホームルーム出てるから毎日会ってんだろ…」 あーごめん、出てるけど寝てるもの俺 「さっきの見てたけど、お前運動も出来んのな」 「体力ほんとないっすけどね」 「それでベンチか まぁ無理すんなよ、桐生ちょっと顔色悪いし」 佐賀先生の手が俺の頭をわしゃわしゃと撫でた。 「うぃす」 手でかいし撫でんのうまいし、優しいし? こんな見た目でも中身は普通にいいおっちゃんだもんな~ 「失礼な。まだ20代だ」 「佐賀せんせー人の心読むのやめてー」 「全部声に出してたぞ」 まじか 呆れた顔をした先生を目を細めてわらうと一瞬撫でる手が止まり、次の瞬間猛スピードで髪をぐちゃぐちゃにしはじめた。 「ちょ、やめ」 「いい加減ダダ漏れさせてるやつをしまえ馬鹿」 「は?ちょ、ぐちゃぐちゃ…」 「ぐちゃぐちゃとかえろーい次郎」 巴のアホな一声に佐賀せんせーはため息をついてどっかいってしまった。
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