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no side
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「今日決行する」
凛とした少年のやや高めの声に、まわりにいた少年たちがおおきく頷いた。
そこにぞろぞろと大柄な男子生徒たちがやってくる
「待て、和樹様に手を出すなといっただろう」
「そんなの知らない。だいたいまだあんなの守ってるの?君たちのことゴミとしかおもってないよ?」
「う、うるさい!そっちだっていい対応されたことなんてないだろう!!」
「生徒会様はいいの。それ相応の力と美貌をもってらっしゃるから。」
ふん、と高い声の少年は鼻をならした。
「待ってくれ、決行といってなにをするんだ」
「話し合いだよ?まぁ分かってくれなかったらその時はその時、かな」
その言葉を悟った大柄な男子生徒たちは苦い顔をした。
「まず、俺達が和樹様に話すから、待ってくれ」
「ふぅん、むだだと思うけど、ダメだったらわかってるよね?」
「…わかった」
その肯定をあらわす言葉にまた少年は鼻をならした。
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