第四章

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「相手赤組だって!!!1-C!!!」 だれかの叫び声が聞こえてホッと胸をおろした。 一年相手なら大丈夫だろう そんな体力使わずに勝てそう そんな希望は山内の言葉でボロボロに崩れた 「1-C…!?今年はスポーツ優待で強豪校から外部生ぽんぽんぶっこんでるって聞いたぞ!?」 どうやらC組はスポーツ推薦の人たちがいるクラスらしい そんなんしらねぇよくっそう さっそくお先真っ暗じゃん ちなみに我らがS組は特待生と学年の優秀者を集めたクラス だからただのガリ勉だと馬鹿にされているだろう 「堀田がいないぞ山内!!」 「あいつ熱中症だってよ!」 「助っ人よべ!!C組のサッカー班でもつれてこい!!」 しかもお調子者の堀田くんが熱中症でいない そして10分後、助っ人だ、と言われて俺のクラスに来た人物を目の前に俺は固まった。 「うちのクラスの助っ人、要千穂、もとい会計様だぞ!」 山内のすこしドヤった声が頭に妙に響き、動けなかった。
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