第四章

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ーーー ーー ーーー 「よし、準備運動できたかお前たち!!!」 「「うす!!」」 「絶対勝て!!!俺らはガリ勉なんかじゃない!!!」 「「その通りだ!!!」」 いまだ暑苦しい掛け声をしているバスケ班を横目に、俺は少し離れたところでぼーっとしていた。 あーやばいなー 頑張る頑張る言ってたけど正直限界が近い 頭が痛い 加えてクラクラする 無性に泣きたくなった 風邪をひくと子供がえりすることがよくあると言うが、その現象が起こってるのかも 子供がえりなんてそんな今更 あぁ、でも最近やたら甘やかされてたから 「…なに会計さん」 先ほどから感じていた視線 振り返ると確実にそらされる。無視しようにも無視できないくらいにはガン見されてる。 どうしようもなくて顔をそちらにむけず、後ろにいるだろう会計に話しかけた。
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