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「いいか次郎」
試合開始から五分
やはり相手はスポーツ特待生
勉学の特待生の俺らとは違い何倍も力も技術も高い
さすがに苦戦だ。
最初にとった3点にはすぐに追いつかれ、軽くへこんでいると山内に手招きされた。
「なに山内ー」
「こうなったら仕方ない、色仕掛け作戦だ次郎!」
近くにいた同じクラスのバスケ班が目を剥いた。
当たり前だ、俺だって山内が何語喋ってんのかわけわからん。
「はぁ?色仕掛け?」
「そうだ、簡単だぞ。
お前は多分マークされる。それで好都合だ。
ゴール下で待機し、俺らがボールを回す。
マークしている相手のまえでお前は軽く涼しめ!!」
???
「涼しめ??マークしてる相手の前で??」
「そうだ、襟をつかんでパタパタやるもよし、シャツの裾をすこし持ち上げて送風するもよし、だ」
そんなんでなにになるというんだろうか。こいつは。
「俺アンダーシャツきてんだけど」
白ティーだから乳首透けるじゃん?
そう言うとそれもそうだと山内が手をたたく。
「じゃあ次郎、とりあえず試しにゴール下いけ。ボール回すとき合図するからそしたらアンダーシャツ脱げ!」
公衆の面前で一瞬上体を晒せと???
まぁいいけど
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