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「…なにが」
汗かいてるから首筋に顔埋めんのやめてほしい
その質問には答えずに、会計はさらに俺をぎゅっと抱きしめた。
ハニーブラウンの髪におそるおそる触れると、会計は一瞬ビクリと揺れた。
「あーごめん、俺ぇ、次のバレー助っ人入ってるんだったぁ」
会計はそそくさと俺から離れるとキョロキョロまわりを確認する。
「かいけ…「ばいばぁい、桐生くん」
俺の声を遮り、また呼び方を戻した会計は去って行く
追いかけなかったのも、それに対して異議を唱えなかったのも、会計があまりにも情けない顔をしていたからだ。
「あー、もーほんとなんなの」
少し残った石鹸の香りは会計のものだろうか
ふたたび始まった頭痛に、俺は一度額に手をよせ、意外にも熱い額に自嘲気味に笑みをこぼした。
どーしろってんだくそう
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