第四章

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ーーー ーーno side 「お前達なんだよ!!俺は試合があるのにこんなとこ連れてくるな!!」 「お静かにねがいます…生徒会様に見つかったらまずいんです」 「あ!!お前たち今度は俺の邪魔をする気だな!!俺に友達を作らせないつもりだな!!?」 さっきから埒が明かない 和樹の親衛隊長は頭をかかえた。 言いたいことは二つ。 生徒会様に会うのは最悪構わない、しかし役員棟には入らないで欲しいということ もうひとつは次郎のことだ。 次郎はなぜかいくつかの親衛隊に好かれている。 生徒会親衛隊は気に入らないらしいが、それ以外は次郎を気に入っている。 それは親衛隊しか知らない掛け持ち制度のこともあってだろう。 だから、和樹が次郎を傷つけるのは困るのだ。 これ以上敵を増やして欲しくない、こんな和樹でも愛おしく思っている彼の親衛隊長はそれを分かって欲しかった。 「こんなことバレたらお前たち退学なんだからな!!!!」 それになにを勘違いしているのか、和樹は彼ら親衛隊たちを害虫のようにしか思っていない。 「条山様…」 もうどうしたらいいんだ そのとき線の細い美少年が現れる。 「ねぇ、やっぱり無駄だったみたいだね、約束通り引き渡してもらうよ?」 それは生徒会役員の親衛隊たち。 「…くっ」 和樹の親衛隊長は唇を噛んだ たしかに、話を聞いてくれないのならなすすべはない。 「わかっ…た」 もうどうしようもないのだ。 「なんのはなしだよ!!!!俺にもわかるようにはなせよ!!!」 「これからわからせてあげるから」 小さく綺麗な親衛隊たちに引きずられる和樹を、もう和樹の親衛隊たちは追わなかった。
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