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「??なんだろー…めっちゃ叫んでる?」
しかもなんかいい感じの叫び声じゃない。
嫌がってるみたいな声だ。
そしてこの声は少し聞き覚えがある。
「…和、くん?」
無意識に口からでた名前にハッとする。
そうだ、この声は和くんだ。
「和くん…っ」
正直もう走る気力とかないけど、でも和くんの叫び声が聞こえる。
しかもこれコートとは逆だよね?バレー班だからとっくにコート入りしてるはずなのに、
なんで?
深く考えることを放棄し、かすかに聞こえる声を頼りに俺は走り出した。
頭にチラつくいやな予感を振り払って、
無事でありますように
と願いながら。
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