第四章

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脇腹を殴られた次郎はフラリとしてうずくまった。 「次郎!!!」 和樹の叫び声に高い声の少年たちがまたクスクス笑った。 「じゃあ僕たちはこれで。あとはくれぐれもよろしくね?」 笑いながらうずくまる次郎の隣を通り、倉庫を出て行く。 「あっぶねー、鍵かけ忘れてたみてぇだな」 下卑た笑い声を発しながら次郎を殴った生徒が鍵をかける。 「まさか桐生が来るなんてラッキーだぜ」 「なに金谷、そーゆーのが好きなわけ?」 「まぁでも綺麗な顔してるもんなー」 金谷と呼ばれた生徒はにんまり笑ってうずくまった次郎の腕を掴んでひきずる。 「つーわけで俺はこっちにするわ」
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