第四章

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意識が浮上してまず思ったことは、とりあえずホモ学園死ね、だった。 ゆっくり目を開けるとどこもかしこも真っ白しろ お腹に重みを感じて目を向けると和くんが俺のお腹を枕に寝ていた。 保健室かなここ すっごい喉がひりひりするからそういえば俺襲われたんだっけ、と思い出した。 あー、でも尻痛くないから未遂? もうどーでもいいけど、和くんが無事みたいでよかった。 怠い体に力を入れて、和くんのさらさらな髪の毛をゆっくり撫でる。 てか意識失うとかほんとナヨってんな俺、ださー そういえば球技大会どうなったんだろ、 あー、喉いてぇ ほんと今度会ったらぶち殺す 会いたくないけど カナヤ?とか呼ばれてたよな、伊賀にチクっちゃうからな てか誰が助けてくれたんだろ 「ん、…次郎!!!!」 「っ」 和くんの大きな目がさらに大きく見開かれていた。 どうやら目が覚めたらしい。
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