第四章

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「舌いれていい?」 …あのさー、そんなこと聞かないでほしいよね なんていうの、辱めを受けてる気分、みたいな なんて気恥ずかしくなって自分から善ちゃんに口付けた。 固まっていた善ちゃんはそろそろと舌を入れてきた。 ちょんちょん、と自分の舌先で善ちゃんの舌先をつつくと我慢出来ないとでも言うように絡めてきた。 「…っふ…ぁ」 さすが、というかなんというか、めちゃくちゃ気持ちいい。 もともと貞操観念低いから快感に身を任せちゃうのが俺だよね 「キスされた?」 それはあの出来事で、かな。 首を振ると安心したようにまた舌を絡めだす。 上顎から歯列まで舌でなぞられ、俺はその度にゾクゾクして震えた。 というかこれ以上こんなキスされたら反応しかねない あれ、俺男同士でなにやってんだろ、とか少し思ったけど気持ちよすぎてどうでもいいや 「…は…ぁ、きもちーね、」 長いキスがおわり、息を整えてからそう言って目を細めると目隠しされ、挙句口まで塞がれた。 「善ちゃん?」 もごもごと言うと 「止まんなくなるからそれ以上言わないでついでにその目やめて」 ひっどいなぁ ーーー ーーーーー それからまた随分な熱が出た。 朦朧とする中いろんな人が来てくれた気がするんだけど申し訳ないことに覚えてない。 ただみんな悲しそうな顔で、なんでみんなそんなに悲しそうなんだ、とうっすら疑問に思った。 あとあれだよね 善ちゃんと濃厚なキッスをかましちゃったわけだけど、善ちゃん風邪ひいてないかなーって もはやなんでもいいか とりあえず誰かに球技大会の勝敗を教えてくだされ ぼんやりする頭でぽやぽや考えて寝て、また考えて、寝て 俺のそんな生活は三日ほど続いたという。
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