第四章

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side柴田善 次郎がすっかり寝入ったのを確認して冷えピタを張り替えると部屋を出た。 静かになったあたりをみると条山は寝たんだろう。 さぁてこれから風紀室で仕事だ、と伸びをして廊下を歩き始める。 ひとりになると思い出すのは今日見てしまった次郎の姿。 すでに気を失っていたから苦しそうではなかったが、跨っていた男を殺してしまいそうだった。 それは多分伊賀委員長も一緒だろう。 あの時の判断がなかったらほんと俺は次郎をめちゃくちゃにしてしまっていたかもしれない。 悔しいけどやっぱり次郎を大切に思ってるという委員長の気持ちが痛いほど伝わってきた。 あの人だって今すぐにでも次郎に会いたいと、見たいと思ってるのに「書類とかあるから」と我慢している。 そこはやっぱり一歳の差というか、大人だと感じてしまう。 くやしい、 でも正しい そして誰よりも責任を感じているのは伊賀委員長だとおもう。 俺だってもちろん止められなかったことが悔しい 俺がもっとちゃんと、って思うけど そんなレベルを超えてきっと後悔してるに違いない。 あの人の次郎への想いはなんでそんなに強いんだろう そこまでの、なにがあったのか俺にはわからない わからないことがつらい つらいと言いつつすこし心が晴れているのは次郎が俺にキスを許したからだと思う。 ーーーー気持ちーね そう言って笑う次郎はほんとになんていうか、エロくて、 あとホッとした。 壊れそうなくらいポロポロ泣いていたのにすっかりいつもの次郎で。 「…ただいま帰りました。」
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