第一章

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ーーー ー 「ねぇ善ちゃん」 飲みかけのコーヒー牛乳をテーブルに置くと次郎は善の顔を覗き込んだ。 「なに」 なんだその不意打ちは可愛いなばかなのかな 自然と上目遣いになる次郎の目線に善は頬を緩ませる。 相変わらずうるさい食堂だがお弁当を作ることもないので仕方なく食堂で昼食をとる2人。 しかし善が恐れていた事態、つまり生徒会と次郎が鉢合わせるという事態はいまだ発生していない。 多分あの腹黒くも次郎を大切に思っているらしい伊賀委員長様が足止めしてるんだろう。 「あのさ、条山?和樹?ってうちのクラスにいたっけ」
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