第一章

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善と伊賀の恐ろしいほどのタッグでキラキラアホ軍団こと生徒会役員達と次郎はなかなか顔を合わせるなんてことはなかった。 しかし 「善ちゃん、午後授業さぼるわ俺」 「また?」 どんなに気をつけていても 「ん、眠いし寝る」 「そう、じゃあ気をつけてね」 避けることは出来なかった。 「いい天気だなー、久しぶりにここで寝ちゃおう」 中庭のベンチにごろん、と無防備に寝っころがる次郎は何分もしないうちに寝息を立て始めた。 だから誰も止められることは出来なかった。 「?こんな奴いたっけ?」 ベンチに近づいて行く、きらきらとした髪の毛に天使のような風貌の少年を。
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