第二章

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ーー ー 「って訳なんですよ許してくださいお願いします」 丁重に頭をさげて謝罪中です。 「へぇ、いいやつそうだし可愛かったから、お友達になっちゃった、 でいいの?」 こめかみをピクピクさせる善ちゃんはいつもの何十倍も恐ろしい形相をしていた。 「だって同室だしいつかはこうなると思ってたでしょ? そんなに厄介なの?あの子」 「あいつ自身にはあんまり厄介なところはないよ ただ周りが、ね」 あぁ、そうだ、あのキラキラアホ軍団をはべらせてるんだったあの子。 「その点は気をつけるし、大丈夫だと思う」 いい笑顔で返事をしたら思いっきりため息をつかれた。 「そう、 でもなにかあったらすぐ言って」 心配性だなぁ善ちゃんは 「ん、ありがとう」 優しいとこ、結構浮き彫りだよね いい友達を持ったなぁほんと 「あ、でも 俺を巻き込まないでね めんどくさいから」 …いい友達を、 持っ… 「善ちゃん!」 「はいはい、嘘です嘘です」 「それ本音でしょ!?そうだよね!!?」 「そんなことないよ」 「すっげ棒読み!!」 かくして噂の条山和樹くんとお友達になったおれでした。
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