第二章

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あれから和くんに会う回数はあまりなかった。 そりゃそうか、まずクラスにも来ないし部屋にも帰って来ないし、 食堂でも会わないし、 なんというか、 うーん、 まぁいいんだけどね ただ俺あんま友達いないからさー、せっかくできた友達とお話したいわけよー、わかりますかー 「ふぁ…ねむ…」 まぁ俺も数学以外はサボってるし、人のこといえないけどね 「んぁ、もう昼じゃんか 善ちゃんに怒られる~」 食堂で待ち合わせは毎日 ほんと俺友達いねーなー よっこらせ、と立ち上がってのんびりと歩き始めた。 いい天気だ、空も青いし うんうん、 空を見上げながらごきげんだった俺は グニャ、 なにかをおもいっきり 「いってェエエ」 踏んでしまったみたいだ。
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