第二章

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「うわ、!?え!?」 しかも踏んでなお転ぶ 目の前には人の顔 あれなんかこれデジャブ~ 「おいてめぇ!!降りろ!!」 苦痛に顔を歪ませたそのひとに覆いかぶさるような体制 はたからみたら俺が襲ってるみたいにみえるかも あれ?なんか見たことある? というか 「うわ、かっこいい」 赤茶色の髪の毛に金色のお目目。 鼻筋がとおっていて目もキリッとしていて、 なんというか男らしいイケメン すげー俺イケメンの知り合いばっか 「あ?新手のナンパか?」 ぼけー、と惚けるくらいかっこいいその人を見つめていたらその人がニヤリと笑った。 そして視界が反転する 「うぇ!?え!?」 「ふぅん、まぁ綺麗なかおしてるじゃねぇか」 ニヤニヤしたままその人は俺のあごを掴んだ。 「うわ、顔ちっせぇな」 ちょっとびっくりされた。 ここまで俺は完全に固まってた。 だってちょうイケメンが俺を押し倒して顎掴んで、って どういう状況なのナニコレナニコレ 「…ん…!?、!?ん!!」 ぼーっとしてた俺が悪いの?そうなの? 気がついたら綺麗な顔がすんげー近くにあって、 うぉ、まつげも赤茶色なんだー、なんて妙に納得してたら口を塞がれた。 ぬるぬると俺の口をこじかけようとしてくる 開けるかぜってー開けない 男とベロチューなんて死んでも嫌!!!! 「口、開けろ」 「ぷ、は、、ぜってー!や!!」 チッと小さく舌打ちが聞こえて俺はまたキュ、と口を閉じた。 どたばた暴れてどうにかイケメンセクハラ野郎から逃げようとしたがその動きも虚しく 両手をまとめられ頭上に縫い付けられた。 こうなったら絶対口だけは開けない!!! なお、こじあけようと這い回る舌に対抗してぎゅううう、と口を閉じた。 「頑固だな」 イケメンは一度舌の動きを止めてニヤリと笑った。 「うわ、ちょ、どこ触…ッふ…ん!ぁ」 セクハラ野郎は手を抑えるのと反対の手で俺のシャツに手を滑り込ませ、 すぅ、と突起を軽く撫でた。 びっくりして口をあけるとその間にぬるり、と舌が入り込んできた。 歯列を舐められ、舌を吸われ、 咥内すみずみまでたべるかのように動き回る舌。 …うわ、こいつキスうま
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