第二章

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「ふ……ッ」 うあーやばいやばい 頭くらくらしてきた… 口の中を動き回る相手の舌が熱くて熱くてなんか意識飛びそう 相手の恍惚とした表情が間近に見えて、視界すらもR18かけたいくらいのエロさなにこれ 「…ん…ッ」 もういいや目閉じちゃえ 相手の舌と自分の舌が擦れてザラザラしてるのもなんかきもちいし、 もっと、 なんて思ってしまった。 抵抗をやめた俺にイケメンは一瞬驚いたような反応をみせて、また口腔を貪るように舌を絡ませた。 「…はッ…」 生理的な涙がツゥ、と頬を濡らしてそれに気づいたイケメンがそっと舌でそれを拭った。 「は…ぁ…」 相手の顔がおりて首筋にピリ、とした痛みを感じたとき やっと我に返った。 「ちょ、なにして…ッ」 いまの絶対キスマークつけたやつだよね!? なにしてくれちゃってんの!? イケメンだからってなんでも許されると思ってるの!? 「お前、いいな」 そう言ってイケメンは綺麗な顔を破顔させて微笑むと、もう一度触れるだけのキスをしてきた。 「離してください」 「キスした仲じゃねーか」 「友達待たせてるんですよ殺されちゃうほんとまじ無理ですから」 善ちゃんお得意のブラックスマイルがぽわんと脳に浮かんで鳥肌がたった。 おもいっきり睨みつけると相手は降参したように俺のうえから退いた。 「お前こんど付き合えよ」 立ち上がった俺に不敵な笑みを向けながらイケメンは言った。 付き合えよ? は?
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