第二章

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「いやいやものじゃねーよ、断じて善ちゃんのではないからね、 俺は俺の!」 何言ってくれてるんだ善ちゃんは 「俺は奴隷にもペットにもなりません~」 パシリもむいてないからな! と念を押すと盛大にため息をつかれた。 「…死ぬほど馬鹿だね」 「特待生でーす」 間延びした答えに善はまた大きなるため息をついた。 意気揚々とアロエヨーグルトを口に運ぶ次郎 痛々しいくらい白くてほっそい手がぶかぶかのカーディガンからのぞいている。 対照的に真っ赤な舌がスプーンからヨーグルトを絡め取る様子が艶っぽい。 無駄にエロいの勘弁してね 思わず善は心でつぶやいた。
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