第二章

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ーーーー ーーー 「あれ~和くんまだそんなとこに立ってたの」 再びシャワーを浴びた次郎はタオルで髪の毛をごしごししながら出てきた。 「てかいいのー、会長たちについていかなくて」 冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出しながら和樹に目をやった。 顔を若干赤らめた和樹はしばらくぼー、っとしたのち、ハッとしたような顔で 「あ、うん、今日はここにいる!!!」 と叫んだ。 そう、と次郎はどうでもよさそうに返事をしてソファに転がった。 「次郎が同室なんてしらなかった」 転がった次郎の横にちょこんと座ると和樹はそう言って笑った。 「そりゃそーよ、和くん帰ってこないんだもん。」 寝る体制になって睡眠5秒前の次郎は仰向けになって和樹に目をやった。
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