第二章

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「大丈夫大丈夫、ちゃんとそうゆうのには気をつけるから」 絶対大丈夫じゃなさそうな頼りない次郎に親衛隊たちはため息をついた。 彼らは次郎のことは嫌いではないし、憧れの善のそばにいても許せるくらいには好意を持っている。 本人は自覚なしだが、突如現れた黒髪美人!として学園をちょっぴり騒がせ、多くのギャラリーを呼んだ次郎 善様のため、と言い訳をして善の親衛隊はついでに次郎のこともなんとか支えていたのだ。 どこでも昼寝している次郎を時々目の端にいれて良からぬことを考える輩を排除したり、食堂で群がる野郎どもをなんとか制したり、 なのにこやつはわざわざ厄介の種を連れてきやがった 柴田善親衛隊長、栗山忍は叫び出したいのを抑えてゆっくりゆっくりため息をもらした。
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