第二章

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ーーー ーーー なんてことがありました (長い回想でした) でも今日は珍しく和くんがそばにいない!! どうしたんだろう、とキョロキョロしていたらクラスメイトが 「さっき副会長が拉致してたよ」 と教えてくれた。 あぁ耐えられなくなったんだなぁきっと、と笑ってしまう。 今日は善ちゃんも風紀のお仕事でいないし、和くんもいないし、 なにしよう? と考えていたときにケータイが鳴った。 「うぉ…太郎じゃん」 ひさしぶりに登場しました太郎 ピ、 「もしもし?太郎?」 『もしもし、げんき?』 「うん、でも女の子不足だからやっぱりパスポート作ってよ」 いますぐにでもどっか行きたいこの閉塞感耐えられん 『文化祭まで待つんでしょ』 アレックスだよ?と太郎の楽しそうな声が聞こえた。 その名を出されては黙るしかない 「で、なに?なんか用?」 『なんだと思う?』 「切っていい?」 『せっかちだなー。理事長のあの話ね、オッケーしておいたから』 「は?」 『やっとお前の本領発揮だね。よかったよかった!それだけ!じゃあ頑張って!』 プツンと切れてしまった通話に俺はたくさんのクエスチョンマークを浮かべた。 は? あの話? なにそれ聞いてませんよ
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