第二章

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「あ~もう……うざいうざいうざいうざい!!!君うざい!!!」 なんてふわふわで気持ちのいいソファなんだろうなんて思ってたら頭のすぐ上でボスン、と振動を感じた。 うざいうざいといいながらなぜか会計が同じソファに移動していた。 さすがお金持ち学校 ソファは二人で寝っ転がっても全然余裕があるくらい長い。 「うざいならこっちこないでよ会計さんー」 「うるさい」 なんなのさ うつぶせになっている俺には会計の表情とか位置とかわからないけど結構近くにいるようだ。 「なんで俺がキャラ作ってるってわかったの」 若干鼻声。 あんなに飄々としててまさにポーカーフェイスなチャラ男って感じなのに随分な変わりようだ。 「言ったでしょ、ヤり慣れてなさそうって」 童貞くさいってこと そう付け加えると髪の毛を引っ張られた。 「やっぱ君嫌いだよ それに童貞じゃないし」 「嫌いでけっこーだから髪の毛離してくださいー」 そういうとさらにギュ、と髪を握られた。 「なんなのもうめんどくさいなー」 よいしょ、と顔をあげると思ったよりも近くに会計の顔があった。 なんだろ、これ 何色っていうんだろ ハニーブラウン? キラキラしてて綺麗 ごくりと喉をならした会計の目と髪の毛はお揃いのように綺麗な金色みたいだった。
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