第三章

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(引き続き善視点) ーーー ー そういえば次郎の部屋とか初めて そう思いながら風紀委員のみ所有できるマスターキーを取り出した。 もちろんインターホンは2回は鳴らした。 当然のごとく出てこないからきっと中で寝てるにちがいない 鍵があいた音がきこえてドアノブに手をかけた。 懐かしい間取りが広がっていた (一般生徒ってこんな部屋だったねそういえば) 風紀委員となった今、役員フロアで個室だから一般生徒の2人部屋がすこし狭く感じた。 それでも十分といっていいほど広いリビングは思ったより片付いていて、というより生活感があまりない。 桐生、と整った字がガムテープに書いてあり、それが随分雑にドアに貼ってあった。 (字は綺麗なのになんでこう大雑把なんだか) 遠慮せずに開けるとこれまた生活感のない部屋 そしてやっぱりとでもいうようにベッドでスヤスヤと寝息をたてる次郎がいた。
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