第三章

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ーー side柴田善 起きると腕の中で次郎がすやすやと寝ていた。 時計をみると夜の7時 随分寝てしまったみたいだ。 あまりにも無防備に俺をベッドに引き摺り込んだりするから、思わず理性が切れるところだった。 耳への刺激だけで病的に白い体を火照らせて甘い声を出したりして、 あれで我慢できたのは次郎がなにを考えてか抱きついてきたからだとおもう。 ふるふる震えながら俺の名前を呼ぶ次郎は今にもこわれそうなくらい脆くて、綺麗だった。 石鹸みたいなシャンプーみたいな匂いが押し付けられた漆黒の髪からふわりと伝わり、どうにかしてしまいそうだった。 好きなのかわからない この気持ちが恋愛なのか友愛なのかわからない さばさばしてて、媚びなくて、だから居心地がいい 一緒にいると自然と笑顔になれる 今それだけはわかる それにしてもほんと白い 「んん…」 そういいながらすりすりと寄られると今度こそ理性きれそ 無意識にしても、だ こんなの俺以外にもやられたらたまったものじゃない。 伊賀委員長とかにやったら確実にいただかれちゃうだろう あの人あんな紳士みたいな見た目のくせになかなか下半身緩いし
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