第三章

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久しぶりのご飯だ めんどくさい、というわりにちゃんとお腹は空いてたみたいで運ばれてきたうどんに頬が緩んだ。 善ちゃんの親衛隊さんが少し離れたテーブルでこちらを見ていた。 少し前まではそれを嫌そうにみていた善ちゃんだったが、今はすこし柔らかい目で見ている。 「善ちゃんの親衛隊さん嬉しそうだね」 うどんをすすりながら言うと善ちゃんは 「やっぱり見られるのとかひそひそされるのは好きじゃないけど、前よりは嫌じゃないかな」 その声が聞こえたらしく、隊長が顔を真っ赤にして嬉しそうに微笑んでいた。 「あー!!!!!」 その和やかな雰囲気は突然の一生徒の叫びによって崩された。
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