第三章

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「和樹、急に走らないでください…」 それを追いかけてきたのは 「キャァァア」 「生徒会の皆様だー!!」 「キャァァアァァあ」 見なくてもわかる キラキラアホ軍団だ。 その歓声をきいて善ちゃんが焦った顔をした。 そしてまもなく、俺の隣でにこにこする和くんを囲うようにキラキラアホ軍団がずらりと並んだのだった。 「…桐生、次郎…」 副会長だっけ? メガネの美人さんの表情が俺をみて引きつった。 俺? うん、ずっと引きつってるよ 「よぉ、久しぶりじゃねェか」 あ、セクハラさん ニヒルに笑うセクハラ野郎に鳥肌がブワァァアとたった。 だがしかし 俺の目の前の席でエビフライを加えていた彼は 「次郎、こいつらといつ会ったの?」 恐ろしい笑顔を浮かべてエビの尻尾をバリバリ噛み砕いた。
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