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「遅いよ菜乃華~」
「ごめんごめん!BAR行こう!」
やっと来た菜乃華に先程のキャラメルフラペチーノ事件を早く話したくて仕方なかった。
誰かに話して、うわぁ~最悪じゃん。なんて批判してほしかった。
始めて行くBARは大人な雰囲気で
いつも着るカジュアルな服じゃなくて大人っぽい服でよかったと安堵した。
とりあえずビールな私、菜乃華はスクリュードライバーなんて飲んだことないのを頼んでた。
菜乃華いつも焼酎じゃん。
なんて思いながら、キャラメルフラペチーノ事件を話した。
「うわー、最悪じゃん!気まずいね」
さすが菜乃華
欲しい言葉をくれる。
「そーなんだよ、本当恥ずかしかった」
乾杯をしてビールを流し込む。
ギュッとなる喉がたまらない。
「で?その人かっこよかったの?」
「え?、分からないよ~それどころじゃなかったから顔まともに見てない」
「なんだ~」
ガッカリそうに言うけど、ガッカリというよりは面白くないって顔してる。
「また会えるかな?」
カルーアミルクを頼みながら呟くと
「顔覚えてないんでしょ?会えても分からないじゃん」
ぐびっと飲み干すと、つまんなそうに言われた。
でも、頭ぽんぽんされた手なら覚えてるんだけどな、なんてメルヘンなことを思ってみる。
「今日は飲もう飲もう!!」
どこでスイッチが入ったのか分からないけど、菜乃華は陽気に言った。
「うん!飲もう!」
私もスイッチを入れて、カルーアミルクをぐびっと飲んだ。
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