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「そ、そうだったんですねっ....!
私何も知らないであんな恥ずかしいモノを.....。」
チラッと姉の方を見た。
鼻血吹いて鼻栓してる最中だった。
「普段は...普段はいいお姉ちゃんなんですっ.....。」
ほんともう悲しいよ。俺より気持ち悪い奴なんてなかなかいないんだよ?
「それは全然いいんだけどさ。勝平くんなんて呼んじゃって。仲いいの?
お兄さん女の子に下の名前なんて呼ばれたことないよ。母ちゃんも最近呼んでくれないよ。」
「な、仲がいいと言うことはないんですけど、ってあれ?今なんかとても悲しいことを言いませんでした?」
「気にしないで。」
「は、はぁ...。
....えっと、仲がいいと言うか、まだ挨拶くらいしかしたことないんですが.....。その、あの....前からちょっと気になってて......///」
ほんのり顔を赤くして、モジモジしながらそんなことを言うのでもう、結婚したい。
「恥じらうきのみたんも可愛いね。結婚してくださ「嫌です。」ごめんなさい。」
なんで両思いなんだよ。俺の血を血を引いてる癖に、人前で太陽のような素晴らしい笑顔とか作れるのかよ。クソッ!
しかし勝平の話と相違ないな。挨拶した程度で下の名前?勝平は名字呼びだったような?
「お兄さんのうちって私たちが会った辺りなんですか?」
「ん?そうだよ。」
「そうなんですか!よかったぁ、これで勝平君のプライベートを根こそぎ監視できる!ありがとうございます。!」
「いやいや。大したことじゃないし。
あと、今聞き捨てならない事言わなかった?」
「あぁ、気にしないでください。ただストーキングが趣味なだけなので。」
「あ、そうなんだ。
ごめん、やっぱりなんか聞き捨てならないなー。」
「そうですか?そうでもないと思いますけど。
そうだ!近いうちにお邪魔してもいいですか?盗聴とカメラを仕込み、あわよくばパンツとか頂きたいです。」
「仕込ませないし、頂かせないよ?
姉妹共々とんだ変態じゃん。
よくお姉ちゃんの事悪く言えたね。
君も大概おかしいぞコノヤロウー!!」
「え?ありがとうございます?」
「誉めてねーよ!」
勝平よ。お前の好きな人、すごいよ。
お前の恋路は険しいぞ。
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