第1章 弟が俺より先に恋をしたらしい

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「そ、そうだったんですねっ....! 私何も知らないであんな恥ずかしいモノを.....。」 チラッと姉の方を見た。 鼻血吹いて鼻栓してる最中だった。 「普段は...普段はいいお姉ちゃんなんですっ.....。」 ほんともう悲しいよ。俺より気持ち悪い奴なんてなかなかいないんだよ? 「それは全然いいんだけどさ。勝平くんなんて呼んじゃって。仲いいの? お兄さん女の子に下の名前なんて呼ばれたことないよ。母ちゃんも最近呼んでくれないよ。」 「な、仲がいいと言うことはないんですけど、ってあれ?今なんかとても悲しいことを言いませんでした?」 「気にしないで。」 「は、はぁ...。 ....えっと、仲がいいと言うか、まだ挨拶くらいしかしたことないんですが.....。その、あの....前からちょっと気になってて......///」 ほんのり顔を赤くして、モジモジしながらそんなことを言うのでもう、結婚したい。 「恥じらうきのみたんも可愛いね。結婚してくださ「嫌です。」ごめんなさい。」 なんで両思いなんだよ。俺の血を血を引いてる癖に、人前で太陽のような素晴らしい笑顔とか作れるのかよ。クソッ! しかし勝平の話と相違ないな。挨拶した程度で下の名前?勝平は名字呼びだったような? 「お兄さんのうちって私たちが会った辺りなんですか?」 「ん?そうだよ。」 「そうなんですか!よかったぁ、これで勝平君のプライベートを根こそぎ監視できる!ありがとうございます。!」 「いやいや。大したことじゃないし。 あと、今聞き捨てならない事言わなかった?」 「あぁ、気にしないでください。ただストーキングが趣味なだけなので。」 「あ、そうなんだ。 ごめん、やっぱりなんか聞き捨てならないなー。」 「そうですか?そうでもないと思いますけど。 そうだ!近いうちにお邪魔してもいいですか?盗聴とカメラを仕込み、あわよくばパンツとか頂きたいです。」 「仕込ませないし、頂かせないよ? 姉妹共々とんだ変態じゃん。 よくお姉ちゃんの事悪く言えたね。 君も大概おかしいぞコノヤロウー!!」 「え?ありがとうございます?」 「誉めてねーよ!」 勝平よ。お前の好きな人、すごいよ。 お前の恋路は険しいぞ。
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