第2章 初めて女友達ができたらしい

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☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 『二人組を、作ってください』 この言葉を良しとするか悪しとするかは、その人柄によるものがあるだろう。 ぼっちなダメダメくんがこの言葉に苦悩すると言う場面はプロのオタクである俺にとってはそう珍しくない。 性格が性格なだけあるので、よく二人組を作れずあぶれることもある。 「あー、誰か他に余っている生徒はいないかー?」 大学の教壇に立つにはやや若い女教授が気だるそうに余り物を探す声。 幸い、今回は余り物の称号を授かるには至らず、代わりに教授の横で晒しあげられているのは、ピアス開けまくり、髪の色抜きまくりの、THE☆リア充見たいなチャラ男だった。 ひどく顔色がわるく、気だるそうだ さしずめ、昨日朝まで飲んでて、それでも単位がヤバイから頑張ってきたら他の友達はは皆サボりで組む奴がいないと言ったどころか。 誰もそんな野郎とは組みたくない。お先真っ暗すぎる。 だから仕方がなかったのだ。 「....勘違いしないでよね。別にお前と組みたかった訳じゃ無いんだからね....。余るよりは幾分もマシだから、仕方なく....。」 「分かってるから、分かってるからそんな必死に絶望するなよ。俺だってやだよ。」 俺のペアは小田このはである。 曰く、俺が貸した課題を丸写ししていたら仲間に見放されたらしい。 他に知り合いもおらず、あのチャラ男と俺とで秤をかけた結果、僅かに俺の方に傾いてしまったのだろう。 へっ!かわいそうに俺! もしかしたら彼がスッゴい天才かもしれなかったのに、もったいな 生徒「(前にいるやって、確か三留してる、三田くんだよね。ペア組んだら留年移されそう...)」 ..........。 「お、小田。今回はお互い妥協し合おうじゃないか。」 「こ、今回だけだからな...。」
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