第2章 初めて女友達ができたらしい

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☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 電車に揺られて片道1時間弱。非常に遠い。 その間隣で黙々と携帯を弄っている小田とはなんの会話もない。 むしろ、 『真夜中にショタ弟が部屋にやって来て一緒に寝て欲しいと言ってきたのでそのまま食ってやったったwwww』 とか言うタイトルのページ開いてよだれ垂らしてる女と口など聞きたくもない。公共の場でそんなもん見てんじゃねーよ。 小田は冷ややかな視線に気付き、更に冷ややかな視線を俺に向ける。 「公共の場でそんな腐った目しないでくれる?変態が移るんだけど?」 「公共の場でそんな腐ったもん見ないでくれる!?変態が移るんだけど!?」 車内なので声は抑えている。 「は?これのどこが腐ってんの。よく見てみろ。イヤホンジャックで節穴開けて欲しいの?」 「止めろ!しまえ!しまってあげろ!そんな年の子何させてんだ!!」 「いや、しまりはいい 「止めろ!これ以上は危険だ!」 こいつ、ショタコンだけでなくそんな危険な爆弾まで抱えてたのかよ...。 人間って本当未知数!面白っ! もう一度言うが、声は抑えている。 「はぁ、ミソリーナホイホイ・安部先生の良さが分かんないとかマジ分かんないんだけど。」 「何その、かなり作風が偏ってそうなペンネーム。その名前からさっきの男の娘が生まれたの?人間て面白っ!」 強烈な眼球付きをお見舞いされ、「アッー!!!」とか、そんな音声で表現できない悲鳴を上げる。 「次、ミソリーナホイホイ・安部先生の悪口言ったら両手の爪の間を埋め尽くす。」 悪口なの?ねぇ、多分ミソリーナホイホイ・安部先生狙って名乗ってるよね?違うの?奇跡の産物なのこの名前? 「溶けた蝋とかで埋め尽くすならむしろして欲しいわ!埋め尽くしてください!!」 小声である。 無駄に興奮した俺を悲しい目で見つめ、もう疲れたと言わんばかりにまた携帯の画面に視線を落とす。 くそ、今日はこのネタを引っ張りすぎたな。しばらく抑えておこう。 「てか、前から思ってたけど、お前って結構なオタクだよな。」
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