第2章 初めて女友達ができたらしい

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「.....。」 小田は俺の言葉などまるで聞こえないかのように、先程にも増して携帯の画面に集中する。 だがそれがむしろ不自然で、俺の質問を明らかに肯定しているようだった。 何をそんなに誤魔化そうとしているのか。もうバレバレだろう。 てか、こいつオタク趣味隠すの下手くそすぎだし。 すぐ俺と勝平でカップリングしてくるし! 「なぁ、そう言うのばれたくないのは分かるけどさ、もっとこう、隠し方って有るだろ? お前、そう言うの近くにあると直ぐホイホイつられて行っちゃうし。 お前ノンケでも構わず食ってるし。」 「...また、ホイホイ先生のパロディ使って、死にたいの...?」 「これホイホイ先生のネタじゃねーから!著作権は別にあるから!そのペンチどっから出した!?」 何?歯?爪?それかアレ!? 盛り上がって参りましたぁー!!? 「...あたしそんなんじゃないし。止めてくんない?」 何気なく話したつもりが、中々こいつには地雷だったようだ。オタクであることを隠しもしないのに、いざ誰かにそれを突き詰められると否定する。 こいつの考えてる事が良く分からない。 「お前が何を守りたくてそんな態度とってるのか、さっぱり分かんねー。 中途半端なオタクなら中二病と一緒に卒業した方が将来の為だぞ。」 「....。」 また黙るのか。まぁ、別に俺が困ることは何もないし、釈然としないがこの話はこれで終わりに 「...同類だって認めたら、またいなくなる。」 「えっ。」 俺は言葉に詰まった。 トラウマのような、何か良くない過去があるような口ぶりだ。 悩む所だ。ここで選択肢を間違えればこのはルート(バッドエンド)になりかねない。 好感度を下げる方向で... 「はぁ?友達でも何でもないのに、居なくなるとかならんとか、なにそんなくっそ重たいことを、言ってんだ? くだらん、くだらん。 重いのは夏休みの前の小学生の鞄と、アレの日だけに......」 ...決まった。最悪の一手だ! もっと言えば、最悪の一手を出しきる前に、最強の張り手が出たのだが。 このスパンキング音の後、この一連の会話の中で最も大きな音声が放たれたそうだが、俺は正直あまり覚えてない。 俺の意識が上限逆さまになっているとき小田このははこういった。 「なら友達になってやる!同類だって認めてやる!それでてめぇをとびっきり後悔させてやるからな!!!」
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