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「あっ、あの.....!!
......ごめんなさい。」
赤くなった顔をさらに真っ赤にして、ほんとかわいいなぁ、そのやろう、見つけたらすっぽ抜いてやる。
「そういや小田、すっぽ抜くって、どういう意味?何をすっぽ抜くの?」
「きのみ。あんたどこでprprとか覚えたのよ。」
「聞けよ。」
「あ、それはお姉ちゃんの(ムギュ)ムモモモ......」
「(やっぱ言わんでいい。)」
なんか姉妹でじゃれているがよく聞こえないな。
「もしかしてアレか?小田はきのみたんの好きな野郎がどんな馬の骨なのか一目見てやろうとしてわざわざ早起きしてるのか?
授業朝一なのに大変だねぇ。」
「は?同じ授業なんだから、あんたもそうじゃん。どうせタイムリーでライブラ........」
「ライブラ.....?」
「ラ....ライブラ......。
そ、そうだ!ライブラリ!一人で秘蔵ライブラリでも見ながらブヒブヒしてたら朝迎えてたんだろ!マジできもいわー!」
「昨日は見てねぇよ!弟とアニメ見てただけだよ!」
「ホントに有るのかよ!しかも弟も同族かよ!」
族とかやめろ!同士と呼べ同士と!
些細なことだから、もう口には出さない。
「それより、俺も、今からその美化活動覗きに行くところなんだよ。」
「はぁ?なんで?」
「その、同族もとい 同 士 の弟の好きな子がいるんだと。」
「あたしと同じ理由かよ、ほんとキモいな。」
「俺ったら相当のMだから、キモいキモい言われるとお前にうっかり惚れちゃうぞ?いいの?」
ドサッ。
「(友達のボール蹴るとか翼君かよ)」
「ナニー?キコエナーイ?
あと、友達じゃねーし。」
こいつが女でいていいはずがない。化け物だよ、こいつは。
「でも、面白そうだなそれ。ついでにその子も確認しようか。
でも、とりあえず弟の好きな人がきのみだったら、てめぇの息子と弟をぶっ潰す。」
「僕、無実、潔白!
免罪、証明、請う!」
「お骨バラバラにするから娘に集めさせて、弔ってもらいなよ。」
「うぇ!チョイカ!
......え?」
「あっ.....。
ほ、ほら!行くなら早く行くぞ!
無駄話してるから遅刻しそうじゃない!ほら!きのみ走るよ!」
「え、お姉ちゃん?待ってよー!」
小田(姉)があわてて走っていってしまった。俺の息子はまだ暫く復活しそうにない。
「てか、あいつ『お骨姫のチョイカ』知ってるのか?」
偶然知っていただけだったのだろうか?
全く、変な女である。
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