第1章 弟が俺より先に恋をしたらしい

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☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 「ねぇ!きのみまだ!? この子でしょ!?」 「お姉ちゃん、息荒い。」 「やだもう我慢出来ない!prprしていい!!?」 小田(魔物)に無理矢理引きずられる形で学校まで連れてこられ、さらに不本意にも掃除の手伝いをさせられている。 お目当ての子が見つけやすいようにと校門の付近にいるのだが、先程からこいつの様子がおかしい。 「あ!見て!あのこかんわいいぃひひぃ!? ハァハァ.....持ち帰って1日中のしゃぶってたい!!」 「お巡りさんに目をつけられるような事はしないでね。」 .....こいつ、そっちの気があるのかよ。 「......ごめんなさい、こんな姉で。」 きのみたんは、姉と一切目を会わせることなく、知り合いだと思われる事のないように、その上でうまく嗜めようとしている。 「....慣れてるね。」 「はい。ほんとごめんなさい。」 「いや、こっちこそなんかごめん。」 prprってこいつ発祥だったんだね。 こいつはきっと、あどけなさの残る中学生男子たちをしこまた堪能した挙げ句、本題を忘れて帰っていくだろう。 相手にするだけ無駄である。 俺の方は、せっかく弟の思い人が目の前にいることだし、ちょっと探りを入れて見るとしよう。 そろそろ、勝平が登校してくる時間だし、早く切り上げたい。可愛い弟をこのショタコンの毒牙にかける訳にもいかない。 「ねぇ、きのみたん。おれ、浅黒って言うんだけど、俺の弟の知ってたりする?」 「え.....。浅黒、さん?」 死んだ魚のような目に突然光が蘇った。あれ?何この反応。 「もしかして、勝平くんのお兄さん...ですか?」 「そうそう! ......って、え?『勝平くん』?」
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