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「ねぇ!きのみまだ!?
この子でしょ!?」
「お姉ちゃん、息荒い。」
「やだもう我慢出来ない!prprしていい!!?」
小田(魔物)に無理矢理引きずられる形で学校まで連れてこられ、さらに不本意にも掃除の手伝いをさせられている。
お目当ての子が見つけやすいようにと校門の付近にいるのだが、先程からこいつの様子がおかしい。
「あ!見て!あのこかんわいいぃひひぃ!?
ハァハァ.....持ち帰って1日中のしゃぶってたい!!」
「お巡りさんに目をつけられるような事はしないでね。」
.....こいつ、そっちの気があるのかよ。
「......ごめんなさい、こんな姉で。」
きのみたんは、姉と一切目を会わせることなく、知り合いだと思われる事のないように、その上でうまく嗜めようとしている。
「....慣れてるね。」
「はい。ほんとごめんなさい。」
「いや、こっちこそなんかごめん。」
prprってこいつ発祥だったんだね。
こいつはきっと、あどけなさの残る中学生男子たちをしこまた堪能した挙げ句、本題を忘れて帰っていくだろう。
相手にするだけ無駄である。
俺の方は、せっかく弟の思い人が目の前にいることだし、ちょっと探りを入れて見るとしよう。
そろそろ、勝平が登校してくる時間だし、早く切り上げたい。可愛い弟をこのショタコンの毒牙にかける訳にもいかない。
「ねぇ、きのみたん。おれ、浅黒って言うんだけど、俺の弟の知ってたりする?」
「え.....。浅黒、さん?」
死んだ魚のような目に突然光が蘇った。あれ?何この反応。
「もしかして、勝平くんのお兄さん...ですか?」
「そうそう!
......って、え?『勝平くん』?」
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