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『お~い、聞いてるか?』
『あ、はい! 私こう見えて結構スタイルには自信あります!』
『あ、うん。何も聞こえてないわけね』
このままじゃ埒が明かない、俺は立ち上がり少女の目を見て1つ1つ質問していくことにした。
『君の名前は?』
『都成 奏です。血液型はO型、誕生日は7月16日です』
いや、そこまでは聞いてないんだけど……
『じゃ、じゃあ都成さん? さっきのついていきますとかってどういうこと?』
俺の問いに都成さんは首をかしげる。
『どういうこと、と言われましても言葉通りの意味ですとしか言えないです』
『言葉どおりって、本当に俺の後ろを一生ついていくってことなわけ?』
なんだそれ、俺がもし男子便所に入ったらどうするつもりだ。
俺の言葉でようやく都成さんも俺の聞きたいことがわかったらしく。
『あ、ああ! いえいえ、そういう意味ではなく。いつでも良太さんのお傍にいますということです。つまりは良太さんの衣食住のお世話をしたいんです』
『お世話~? それってメイドとかそういうこと? よくわかんないけど俺には必要ないから別にいいよ』
大体、メイドなんて雇うお金うちには無い。
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