ついていきます!

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一日一善 それは俺と親父の好きな言葉だ。 いや、俺と親父だけではない爺ちゃんや先祖代々一善家の長男はみんなこの言葉が好きなようだ。 俺も家に言われて好きになったわけじゃない。 俺は人の笑顔が好きだ。 誰かの為になるなら苦労は惜しまない。 だから必然的にこの言葉が好きになっただけ。 聞いてはいないが親父たちもそうなんだろう。 「いってきます!!」 俺は今日も誰かのためになるべく玄関を出た。 「良太ちゃん、いつもありがとねぇ~」 「いえいえ、これくらいどうってことないですよ」 買い物を終えた近所のおばあちゃんの買い物袋を代わりに持つ。 もちろんスーパーから自宅まで運んでたら流石におばあちゃんが気を使うので運ぶのはこの上り坂を登るまでだ。 「げっ! もうこんな時間か」 おばあちゃんと別れて時計を見るともう夕飯時。 夕飯を作ってくれている良子を思うと慌てて帰宅した。
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