先輩への私の片思い

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私は友達が少なかった。 アニメなどが好きな私と話が合う子はあまり居なかった。 学校っていう所もあんまり好きじゃない私が一番好きな場所。 図書室の隣にある 図書準備室。 そこには、私と同じ様な人が集まるし、私が入ってる部活の美術部の部室みたいになってるからだ。 そこには先輩もいた。 イスに座って手にはゲーム 一切顔はあげようとしない。 じっと見てると気がついたのか 顔が上がり、目があう。 顔に熱が集まるような感じを覚えながら 口を開いた。 「せ、先輩。私、藤田 優菜って言います。先輩の名前聞きたいんですけど…」 先輩はちょっとだけ驚いたのか 少し目を見開いて。 「壱城…。」とだけ呟いた。 私は繰り返すように 「い…き…。壱城先輩。」 と呟いて口を隠してにやけた顔を隠して壱城先輩の方へ視線を戻すと また、顔を下げてゲームをしていた。 「…。(もうちょっと話したかったな)」
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