1人が本棚に入れています
本棚に追加
学校での生活にも慣れてきた。
でも、壱岐先輩と全く進展がない。
それどころか、喋りもしない。
ヘタレすぎて駄目だなっと思って溜め息をつくと
次の体育の授業を受けるため、体育館に向かった。
授業内容はシャトルランというもので
私の大っ嫌いな授業内容であった。
音楽が鳴り終わるまでに線に足をつけるっという行為を繰り返して
いると、息が荒くなり、呼吸が苦しくなった。
薄い意識の中で過呼吸になったのだと悟った。
近くに居たクラスメイトが先生に私の様子がおかしいと知らせてくれた。
体育の先生は2人いるので、一人の先生が私を保健室に連れて行ってくれた。
保健室の扉を開けると、生徒会のメンバーと大好きな壱岐先輩。
私はベットに寝かせられ、口にタオルをあてられた。
しばらくすると、カーテンが開く音がした。
「藤田さん、大丈夫?」と保健室の先生が入ってきた。
「大丈夫です。でも、落ち着くまでいさせてください」
私がいうと、保健室の先生は頷き次の授業が始まる前に戻るようにいうとカーテンを閉めて出て行った。
私は入った時の事を思い出して
熱くなった顔を隠すように布団に潜ると
壱岐先輩がいた!相変わらず素敵だなっと久しぶりに見た壱岐先輩がうれしくて
笑顔になる。
その日の放課後、部活の先輩で壱岐先輩と仲がいい先輩たちと
バス停で話していた。
「先輩。私、壱岐先輩が好きみたいですW」と照れたようにいうと
先輩たちがにやにやとしだした
「ほうw壱岐かww」いまだに、にやにやしている先輩が次に出した言葉に私は固まった。
「あいつ、彼女いるよ」
「え?」
最初のコメントを投稿しよう!