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生徒会室に行くと、里紅は早速仕事に取り掛かる。
仕事面倒くさいなぁ。
やらないとりくたんに怒られるよなぁ。
でも
やる気が起きない!
「ねぇ、ねぇ!りくたん!」
「何ですか?会長」
「仕事やる気出ないからりくたん代わりに」
「踏まれたいんですか?」
「え、笑顔で言わないで!りくたん、怖いよ!」
「貴方は生徒会長でしょう?ちゃんと仕事はなさってください」
「うぅ。仕事はするよー!でも、黙々とやるのもなぁ。りくたんお話しようよ」
「へ?」
「俺、りくたんの事全然知らないから知りたいなぁって」
「何が知りたいんですか?」
「んー?好きなタイプとかさ!」
「へっ!?」
「りくたんはどういう男子が好きなんだい?」
「そ、そうですね。普段は情けないのにいざという時に頼れる人です」
「え?そんな人が良いの?」
「は、はい。普段はへらへらしてる変な人なのにいざという時は男らしくって。私を助けてくれた時は本当にかっこよくて・・・」
「り、りくたんって変わった趣味してるんだね」
「そ、そうですね」
「でも!彼氏作るなら俺の許可を得ないとだめだからね、りくたん!」
「何でそうなるんですか!」
「りくたんのお兄ちゃんだから!」
「こんなダメ兄要りません!」
「ひどいよ、りくたん!」
「お兄ちゃんじゃだめなんです・・・」
「りくたん?」
「つ、次は会長の番ですよ」
「俺?俺はりくたんが一番好きな女の子ー!」
「な、何でそうなるんですか!」
「だってりくたん以上に可愛い子いないもん!」
「な、何言ってるんですか!」
「本当りくたんは可愛いよ!俺のアイドルだから!世界一、いや!宇宙一可愛い!」
「気持ち悪すぎます」
「りくたーん!!」
「で?他に何か聞きたい事は?」
「じゃ、じゃあ!スリーサイ・・・」
俺が言いかけると、りくたんは俺の事を睨んだ。
「す、すみません」
「本当に貴方は変態ですよね」
「怒らないで!りくたん!」
「もう仕事に戻ります。貴方と話していると寒気がします」
「りくたん、ごめんって!」
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