困ります、先輩!②~愛優side~

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「さ、先に言われてしまいました。びっくりです」 「え?」 「あ、あの!あたしで良いんですか?」 「うん。愛優ちゃんじゃなきゃ嫌だ」 どうしよう、泣かないようにしなきゃって決めたのに。 「あ、あたしも浩也先輩の事が好きです。大好き・・・です」 あたしは涙を流す。 「あ、愛優ちゃん!」 「ご、ごめんなさい。泣かないって決めたんですけどね・・・えへへ」 だめだなぁ。 浩也先輩にそんな事言われたら泣いちゃう。 夢みたいだ。 っ!? 浩也先輩はいきなりあたしを抱きしめる。 「ひ、浩也先輩!あたし、いっぱいいっぱいで!」 「だめ。離してやんねぇ。暫くこうさせて」 顔がかなり熱いし、浩也先輩に絶対伝わるだろうってくらいドキドキしている。 「そろそろ、戻ろっか」 「え?浩也せんぱ・・・」 浩也先輩は暫くすると、そう言ってあたしの手を引き、歩き出す。 手繋いでる、浩也先輩と。 「浩也先輩、どこ行ってたんすか!・・・って愛優さんと手を繋いでる!?」 浩也先輩があたしと手を繋いだまま、部屋に戻ったので皆が驚いてる。 「愛優ちゃんは今日から俺の彼女だから」 「えぇっ!デートしたって噂は聞いた事あったけどまじだったんすか!?」 うぅ、恥ずかしすぎる!! 「うん。手出したらお前らでも容赦しないからな」 浩也先輩は意地悪な笑みを浮かべ、言った。 「まじかよ!浩也先輩にとられたー!」 「相手が浩也先輩なら仕方ないよなぁ、うぅ」 へ? とられた?? すると 「良かったな!愛優!!」 こーちゃんは笑顔であたしに言う。 「あ、ありがとう!こーちゃん」 そっか、あたし浩也先輩の彼女になれたんだなぁ。
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