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「さ、先に言われてしまいました。びっくりです」
「え?」
「あ、あの!あたしで良いんですか?」
「うん。愛優ちゃんじゃなきゃ嫌だ」
どうしよう、泣かないようにしなきゃって決めたのに。
「あ、あたしも浩也先輩の事が好きです。大好き・・・です」
あたしは涙を流す。
「あ、愛優ちゃん!」
「ご、ごめんなさい。泣かないって決めたんですけどね・・・えへへ」
だめだなぁ。
浩也先輩にそんな事言われたら泣いちゃう。
夢みたいだ。
っ!?
浩也先輩はいきなりあたしを抱きしめる。
「ひ、浩也先輩!あたし、いっぱいいっぱいで!」
「だめ。離してやんねぇ。暫くこうさせて」
顔がかなり熱いし、浩也先輩に絶対伝わるだろうってくらいドキドキしている。
「そろそろ、戻ろっか」
「え?浩也せんぱ・・・」
浩也先輩は暫くすると、そう言ってあたしの手を引き、歩き出す。
手繋いでる、浩也先輩と。
「浩也先輩、どこ行ってたんすか!・・・って愛優さんと手を繋いでる!?」
浩也先輩があたしと手を繋いだまま、部屋に戻ったので皆が驚いてる。
「愛優ちゃんは今日から俺の彼女だから」
「えぇっ!デートしたって噂は聞いた事あったけどまじだったんすか!?」
うぅ、恥ずかしすぎる!!
「うん。手出したらお前らでも容赦しないからな」
浩也先輩は意地悪な笑みを浮かべ、言った。
「まじかよ!浩也先輩にとられたー!」
「相手が浩也先輩なら仕方ないよなぁ、うぅ」
へ?
とられた??
すると
「良かったな!愛優!!」
こーちゃんは笑顔であたしに言う。
「あ、ありがとう!こーちゃん」
そっか、あたし浩也先輩の彼女になれたんだなぁ。
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