第6話 甘いコエ 2

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松波は、半分残った丼の蓋を閉じた。 ペットボトルのお茶を、一口飲んでから始める。 「竹さんがカメラに映った時、僕は、仮眠を取っていて、体を強く揺らされて目覚めると、梅林寺さんのおもしろい顔がありました」 楽しそうな松波の言葉を、竹山は残りをかき込みながら聞く。 「後でお見せしますけど、竹さんは、ホトケに引きずられる様に店に入ってきました。手続きは彼女が全て済まし、部屋に入った様です。僕らの、隣の部屋に」
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