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くつくつと思い出し笑いを終え、松波は続けた。
「それから三十分後、午前六時半に、ホシの愛人がホテルにひとりで現れました。その間の梅林寺さんの様子、聞きたいですか?」
竹山は丼と箸を置き、両手を合わせた。
「いいから、続き頼む」
ごっごっとお茶を飲む竹山に、松波はふうっと息を吐く。
「更に三十分後、午前七時に、ホシが現れ、愛人が待つ部屋へと入っていきました」
つまらない様子で、言葉を淡々と重ねる。
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