第6話 甘いコエ 2

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「今、事情を詳しく聞いてますが、ホシは、ホテルの経営者と繋がっていた様です。あのホテルは、未成年を使った風俗にも使用していた様で、経営者はホシの裏の繋がりの人間だったんでしょう」 「あっさり捕まってくれたのか?」 竹山の質問に、松波はにこりと笑った。 「ホシが部屋に入った三十分後、捜査員を踏み込ませました。丁度、盛り上がり出したタイミングだったんで」 可愛そうにと思ったが、竹山は口に出さなかった。 「そんな訳で、八時頃には、大体カタはつきました。梅林寺さんが、竹さんとホトケが居る部屋に入ったのは、それからですね」
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