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ちらりと、壁の時計を見ると九時半を少し回っている。
ペットボトルの蓋を閉めながら、竹山が口を開く。
「…あの、梅林寺の格好はなんだったんだ?」
ラブホテルの部屋で、よく見ると、コスプレの衣装だと竹山は気づいた。
ぶはっと、松波が吹きだす。
「…何が、そんなおかしいんだよ!?」
大きく笑う松波に、竹山は眉間にシワを寄せて言葉を吐く。
「いやあ。梅林寺さんって、本当にすごいですよね」
ひーひーと腹を抱え、涙を浮かべる松波が言った。
「…少し前なら、ホトケの質問でしたよ。竹さん、変わりましたねえ」
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