第6話 甘いコエ 2

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ちらりと、壁の時計を見ると九時半を少し回っている。 ペットボトルの蓋を閉めながら、竹山が口を開く。 「…あの、梅林寺の格好はなんだったんだ?」 ラブホテルの部屋で、よく見ると、コスプレの衣装だと竹山は気づいた。 ぶはっと、松波が吹きだす。 「…何が、そんなおかしいんだよ!?」 大きく笑う松波に、竹山は眉間にシワを寄せて言葉を吐く。 「いやあ。梅林寺さんって、本当にすごいですよね」 ひーひーと腹を抱え、涙を浮かべる松波が言った。 「…少し前なら、ホトケの質問でしたよ。竹さん、変わりましたねえ」
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