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「…なっ。そっ、そうだ。俺は、無実って、証拠をあいつが持ってくるって」
竹山は、慌てて言葉を吐く。
にやにやしながら、松波は竹山の顔を眺めた。
「竹さん、何で、そんなに動揺してるんです」
言葉を返せない竹山に代わり、松波が口を動かす。
「竹さんは、梅林寺さんの事、どう思ってますか?」
取り調べ室が、静かになった時だ。
大きな音を立て、扉が外から開かれた。
「管理官様、お取込み中すいません。少しいいやろか」
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