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赤い顔をした桜田が、部屋にずかずかと入ってくる。
「はい。後でこちらから伺おうと思っていたんですが」
「そうですか、じゃあ、こちらのシマを荒らした自覚はあるんやねえ」
松波は立ち上がり、桜田に深く腰を折った。
「勝手な事をしてしまい、申し訳ありませんでした」
驚いた顔に変わった桜田に、竹山は息を吐いた。
頭を上げた松波は、桜田とともに部屋を出ていく。
残された竹山は、喫煙所に向かった。
「…あんた、何で、昨日と同じスーツ着てんの?」
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