第一章

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幽子先生はある日突然、我が家へやってきました。そして、まんまと母を丸め込み、P県に本部のあるX教とやらに入信させたのです。 母いわく、幽子先生は母の心の叫び声を聞きつけやって来たそうです。 本部のあるP県から教祖様の足としてこんな地方の田舎町までやってきて、地道な布教活動をし、少しずつ信者を増やしてきました。 今では幽子先生はA県の支部長という肩書きを持っていて、こうして信者の家を訪ねては高価な札や、本や、怪しげな水などを売りつけます。
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