第一章

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幽子先生と母は、市の大きな病院で知り合いました。 父が盲腸で入院したとき、付き添いをしていた母に話しかけてきたのが幽子先生です。 (すみません。ちょっといいですか?あなたに、大きな不幸と幸福の両方が忍び寄っているのが見えます。突然、ごめんさない。でも、どうしても気になったものですから…)   言葉巧みに幽子先生は母に近づきました。
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